不妊治療をはじめてみました

不妊治療をはじめてみました。自分の記録用を兼ねて書いてみます。

流産入院1日目~手術~

流産手術のことについて書いています。

その時の気持ちなどもそのまま書いていますので,不安になる方もいらっしゃるかもしれません。

すみません,今回長めです。

 

 

1日目

外来受付で数分待っていると,病棟の看護師さんが迎えにきた。

車いすで移動するか聞かれたけど,仰々しすぎる気がしたので歩いて向かう。

 

入院手続で部屋の希望を聞かれたときには大部屋でもいいって伝えてあった。

この時期は入院患者が多いらしくて大部屋は満室,2人個室になったとのこと。

今は肺炎や口蹄疫の患者さんが増えているみたいだった。

 

病室で入院手続き。お腹が痛いので前かがみで全てサインする。

この時点で12時前くらいだったかな?

どうせ手術着に着替えるので,そのまま横になっていていいとのこと。

 

痛いし,なんかトイレに行きたい気がするしで混乱してた。

何回もトイレに行ってみるけど特になにもなし。座ってても寝ても痛い。

普段,生理痛がきたらすぐに痛み止めをのんでることもあって,痛いのに何もできないことが本当につらい。

「ダイラパン 痛み」で検索して何か対処方法ないかと探してみる。

温めると楽って書いてあったので試したけど私には向いてなかった。

ベッドに横になって布団を頭までかぶって丸くなってやりすごす。

 

検索しているときに,出産時に子宮口を開くためにもダイラパンが使われていることを知る。

正直,こんなに痛いんだったらもう出産とか無理だと思った。

出産時はもっと本数も多いだろうし,実際に産むときはもっと痛いんだろうし。

夫が子供をほしがっているんじゃなかったら諦めてる。

だって本当に痛かったんだよ…。

 

12時半くらいに,血液検査と点滴。

点滴の針が太くてびっくりした。うっすら痛い違和感が続く。

でも,お腹の痛みと手首の痛みに感覚が散った分,ちょっと楽になった気がする。

これから4時間もこの状態が続くって思うと気絶でもしてたかった。

12時50分頃に一度先生が病室に様子を見に来る。

この状態で17時までとか無理です…って言ってみるけど堪えてねってスルーされた。

 

また布団を被って痛いよぅって思いながらすごす。

途中で考え方をやめようと思って,「これは痛いんじゃなくて,こういう体質なんだ」って思いこむことにした。

「こういう臓器なんだよ,身体よ慣れたまえ。」みたいな。

今思うと意味不明だけど,その時はこれでも少し気がまぎれたんだよねぇ。

 

14時半くらいになると,少し痛みに慣れはじめる。

たぶん慣れただけではなくて,ダイラパンが膨らみきったのかもしれない。

重い痛み違和感みたいなものもあるけど,それまでのような攻撃的な違和感じゃなくなる。

少しウトウトする。

 

15時10分頃に,看護師さんがいきなり病室に来た。

「15時半に移動しますので準備しましょう」って言われて理解できなかった。

「どこにですか?」って聞くと,「手術室です」だって。

手術予定17時なのに,1時間半も前に移動するの???って思ってたら,1件キャンセルになった手術があるらしくて前倒しになったとのこと。

夫に連絡しようとしたけど,既に先生から夫に連絡いれてあるそうで。

手術開始には間に合わないけど手術が終わるころには間に合うらしい。

 

後で夫に聞くと,先生から手術が早まるって携帯に連絡があり,その時に「ご主人が不在のうちに手術始めていいか」との確認もされたみたい。

さんざん手術の中では安全で簡単な術ですって説明されたあとに先に始めてよろしいでしょうかって聞かれたみたいで「これはどうぞって言うしかないよなぁ(笑)」って笑ってた。

もともと立ち合いなく手術するのも全然かまわないって二人で話してたので別に良かったんだけどね。

 

急いで手術着に着替えて指輪を外してブラジャー外して車いすに。

看護師さんが手術室まで連れて行ってくれた。広い病院なので手術室まで遠い…。

たぶん建物2つ越えたと思う。

手術室前で髪の毛をまとめてもらって手術室へ。

 

テレビで見るような手術台と,たくさんのランプがついた照明。

先生から「ごめんなさい,急に早まってしまって」って謝られた。

「もう今のこの状態からダイラパン抜いてもらえるなら早くなって嬉しいです」って答えたら笑われた。

足を開くような台じゃないんだなぁって思っていたら,看護師さんがなにやら組み立て始め,足と腕を乗せる台が完成。

足と腕を固定。酸素吸入器具?みたいなものが口元に来る。

室内には普通のお医者さん2名,麻酔科のお医者さん1名,看護師さん3名くらいいたと思う。

 

麻酔より先に,鎮痛剤を点滴から投与された。

針の場所が少しジクジクしますよーって言われたけど,針のところより先に喉がブワッと熱くなるような感覚がきて不思議だった。

 

洗浄され,ダイラパン抜かれる。痛くて眉をひそめてたら,麻酔科の先生が「痛い?」って聞いてくれる。うなずくと「もう始めましょうか」って普通の先生の方に声をかけてくれて,麻酔投与。

少し針のところが痛くなるかもしれませんーって言われて数秒後に「あ,寝る」と思ってから意識ない。

 

意識が戻った時,まだ何かされてた。終わり頃だったのかな?

何かされてるのはわかるけど痛みとかはない。

 

終わりましたよーって言われてしばらくして時計をみると16時20分くらいだった。

手術室の看護師さんが病棟の看護師さんに迎えの連絡してるのが聞こえる。

 

意識が完全に戻っていたので,手術台に横付けされた病棟のベッドに自分で腰を浮かして移動。ほめてもらえて嬉しい。

パジャマがひいてあったけどここで着替えずに病棟まで移動することになった。

 

ベッドのまま病室に戻ると夫がいた。

「ただいまー」って元気に言ったつもりだったけど夫の顔が固い。

後で聞いたら「嫁がベッドで運ばれて来たらそらひくわ。冗談で返せへんわ」って。

たぶん,本人より回りの方が大変なんだろうね,こういうとき。

 

その後,昨日眠れてなかった夫は,私のベッドの足元につっぷして少し寝た。

なんか穏やかで幸せな時間だったと思う。かすかに寝息が聞こえるのが嬉しかった。

 

先生が病室にきて,飲食可になったこと,もしいけるならトイレも自分で行っていいとの説明。

やっと飲めると思ってペットボトルを開けようとしたけど,手首の点滴で力が入れられない。夫に全部一度開封してもらった。

 

夫は18時頃に帰宅。